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ヘレニズム(科学主義)の粋ともいうべき、数学・物理学・天文学・医学・植物学・地理学などの、実証的・論理的学問や、デモクリトス・ヘラクレイトス・パルメニデス・アリストテレス、などに代表される、理性的哲学(自然哲学)は、自然・宇宙・物質世界の、ありとあらゆる事象を対象としており、それらの学問は、その徹底した科学的方法により、あらゆる事象の背後にある、真の原因(自然=神)を究明する事を目的としている。

そして、その究明の結果、人間は、その原因(神)に対する解決方法を、発見・考案する事が可能となる。
このことは、ヘレニズム(合理的科学主義)が成し遂げた結果である、現代科学文明の途方もない成功を考える時(ヘレニズムが人類の文明を発展させ、人間の生活を向上させ、苦難を軽減してきた事を考える時)、明らかに歴史上において、確証されている。
つまり、ヘレニズムは、「神(自然)対人間の戦い」において、神(自然)を攻究する、最も有力な方法(武器)であると言えよう。 *注8*

       ★ 注 ★

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ヘブライズム(律法主義)とヘレニズム(科学主義)は、必ずしも、敵対するものではない。
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ユダヤ人の歴史に関する解説書には、よく、アレキサンドロスが齎した(広義の)ヘレニズムと、ヘブライズムの闘争についての記述がみられる。

それらによると、最終的には、ヘブライズムが勝利を納め、邪悪なヘレニズムを撃退した事になっている。確かに、ヘレニズムには邪悪な面も存在するが、この様な解説は皮相的であり、本質的に間違っている、と言えよう。


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